
フライング・ロータス、サンダーキャット、シャバズ・パラセズ(イッシュマエル・バトラーとテンダイ・マレール)の3組から成るスーパー・グループ、WOKE(ウォーク)のデビューシングルとして、ジョージ・クリントンが参加した「The Lavishments of Light Looking」が公開された。
Adult Swim Singles 2015シリーズの最新曲として配信が開始されたこの曲は、フライング・ロータス、サンダーキャット、シャバズ・パラセズという、レフトフィールドで型にはまらない音楽性で知られる3組のコラボなだけあって、形容しがたい未来的サイケデリック・ファンクになっている。
Pitchforkでのインタビューで、フライング・ロータスが新ユニットの結成について語っており、3年前に彼が友人と『WOKE』というタイトルの映画の台本を書き始めたことが、このユニットの発端であったと明かしている。元々はシャバズ・パラセズのイッシュマエルとジェレマイア・ジェイが主演することが想定されて映画の話が進められていたが、投資者が見つからず、経済的な理由で製作がストップしてしまった。
しかしこのプロジェクトの息を途絶えさせたくないと思った彼は、映画を作る先に音楽を作ってしまおうと考え、今年に入ってから楽曲作りをしていたのだという。先に音楽でこのプロジェクトを盛り上げてから、その後映画製作を視野に入れる予定であるとのこと。また、ジェレマイア・ジェイもWOKEの一員であると言っている。
今後このユニットでどういった活動が行われるか何も決まっていないものの、現時点で9曲ほどできており、ジョージ・クリントンが参加している曲も他にあるのだとか。「The Lavishments of Light Looking」はフライング・ロータスによるプロデュースだが、今後はサンダーキャットのプロデュース、シャバズのプロデュース、ジェレマイアのプロデュースなど、それぞれがプロデューサーの役割を果たして楽曲を作って行きたいと、同インタビューでフライング・ロータスは語っている。
Adult Swim Singles 2015は、Adult Swimが19週間に渡って毎週1曲ずつフリーでシングルを配信するという企画であり、これまでにダニー・ブラウン、ドゥームとゴーストフェイス、シャバズ・パラセズらの新曲が配信された。